【用語解説】ラジカル制御型塗料(らじかるせいぎょがたとりょう)とは

用語解説

ラジカル制御型塗料

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ラジカル制御型塗料(らじかるせいぎょがたとりょう)とは

ラジカル制御型塗料とは、塗料の中に添加された特殊な化学物質によって、塗料が乾燥する際に発生するラジカル反応を制御することで、塗膜の硬化速度を調整する塗料のことを指します。

通常、塗料は塗られた後に空気中の酸素と反応して硬化しますが、この反応が過剰に進行すると、塗料が固まりすぎてしまう場合があります。
一方、反応が不十分だと、塗膜が硬化しきらず、表面が粘着性を持ってしまう場合があります。

そこで、ラジカル制御型塗料は、特殊な化学物質を添加することで、反応速度を調整することができます。
具体的には、硬化反応を起こすラジカル物質を生成する過酸化物を、ラジカル抑制剤であるニトロキシドラジカルなどで制御することで、硬化速度をコントロールします。

このようなラジカル制御型塗料は、硬化速度を細かく調整することができるため、様々な塗装条件に対応することができ、塗膜の品質を向上させることができます。
また、塗料の粘着性が抑制されるため、表面の仕上がりもよくなります。
さらに、耐候性や耐久性も向上するため、建築物や自動車、航空機などの高度な塗装に使用されることがあります。

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