外壁の塗り替え時期は自分でチェック!
外壁塗装の塗り替え時期は、どこのお宅でも気になるところだと思います。
例えば、我が家と築年数が同じようなご近所さんが、外壁の塗り替え工事を行なったりすると『ウチもそろそろ塗り替えた方が良いのかな?』と焦ってしまうこともあるでしょう。
ところで、我が家の場合は『いつが塗り替え時期なの!?』
そんな疑問を解消するために、以下に自分で確認できる『塗り替え時期のチェックポイント』を挙げて参りますので参考にしてみてください。
塗り替え時期『7つ』のチェックポイント
外壁の塗り替え時期は、以下に挙げる『7つ』のチェックポイントに沿って、天気の良い明るい時間帯にでもじっくり我が家をチェックしてみてください。
案外自分でも塗り替え時期の判断ができることと思います!
① 塗装の『色あせ』&『ツヤ(艶)がなくなる』
塗り替えレベル:★☆☆☆☆
まず外壁の塗装状態を見ます。
チェックするべきポイントは、
- 色のあせ具合
- ツヤ感が残っているか
この2点です。
『色あせ』や『ツヤ感』は、マイホーム購入当初の印象と比べて今はどうか?
という見方をしてみましょう。
分かりにくい場合は、日中によく陽の当たる面と、あまり陽の当たらない面の外壁を見比べるのも良い方法です。
また、近くで見るよりも、少し離れて家全体を眺めるイメージで見る方が分かりやすいので試してみてください。
色あせや、ツヤが減る現象は、塗装自体の劣化が始まっていることのサインといえます。
ただし、これだけで塗り替え時期の判断をするのではなく、他のチェックポイントとの総合判断をすることが大切です。
② チョーキング
塗り替えレベル:★★☆☆☆
チョーキングのチェック方法は簡単です。
チェックするべきポイントは、
- 塗装の表面を手のひら(指先でも構いません)で、軽く擦ってみましょう。
この1点です。
チェック方法はこれだけです!
このときに、手のひら(指先でも構いません)に白い粉が付くことがあります。
そして、このように白い粉が付く現象を『チョーキング』と言います。
黒板にチョークで字を書くときにも手にチョークの粉がつきますが、それと同じような感じです。
チョーキングは、太陽の紫外線を長期間浴び続けることによって起きる現象です。
これは紫外線の影響を受け続けることによって、塗料に含まれる顔料の一部が塗装の表面に浮き出してくることが原因です。
このように粉が出てくる分だけ塗装が劣化していることを意味し、その進行に応じて塗装本来の機能が失われてきていると考えるとイメージしやすいと思います。
③ 汚れ・カビ・コケの付着
塗り替えレベル:★★☆☆☆
チェックするべきポイントは、
- 汚れが目立つ壁面はないか?
- カビやコケが付いている壁面はないか?
この2点です。
時間が経てば壁が汚れが付いたり、カビやコケが着くのは普通のことのように思えます。
しかし塗装の機能には、塗装面に汚れなどの付着物を付きにくくする機能が備わっているのです。
そのため塗装が新しいうちは、この機能が強く働いていることで汚れなどが付きにくくなっています。
つまり、汚れや、カビや、コケなどが目立つようになっていることに気づいたら、塗装機能である自浄能力が低下してきていることが考えられます。
カビやコケなどが広範囲に付着していると、見た目にも良くありません。
だからと言って、タワシと洗剤でゴシゴシ洗うようなことは控えてください。
一時的には綺麗になりますが、塗膜の劣化が進行し益々カビやコケが付きやすくなってしまいます。
④ 金属部分のサビ
塗り替えレベル:★★★☆☆
チェックするべきポイントは、
- 金属部分を見る
この1点です。
金属部分のサビは、表面を保護する塗膜が劣化することで起こる現象です。
サビがある場合は、塗膜が剥がれていたり、ヒビ割れている可能性が高いことが確認できるのです。
チェックすべき場所は次の例を参考にしてください。
- 雨樋を固定する金属金具
- ベランダの手すり
- 窓の格子(こうし)の取り付け部
- 換気フード
- 鉄骨作りの外階段
などが挙げられます。
最近では、赤サビが出にくいアルミ製品が使用されている場合もあります。
ただしアルミ製品は赤サビは出ませんが白サビが発生します。
白サビは、鉄サビのようにボロボロになるまで劣化しませんが、綺麗に保つように定期的に清掃や塗装などを施した方が良いでしょう。
ただし、換気フードなどのアルミ製品は綺麗に塗装を施しても、意外と早く塗装が剥がれてしまうことが特徴です。
その為、塗装業者によては塗装剥がれは見た目が良くないので、最初から塗装をせずに清掃だけをお勧めする場合もあります。
⑤ シーリングのヒビ割れ
塗り替えレベル:★★★★☆
チェックするべきポイントは、
- シーリングがヒビ割れていないか?
- シーリングが破断したり欠落していないか?
この2点です。
シーリングは、例えば外壁のボードとボードの繋ぎ目(隙間)に埋める、弾性のある樹脂系の充填剤のことをいいます。
シーリングの代表的な機能として、雨水の侵入を防ぐことが挙げられます。
このシーリングも太陽光や風雨などの影響を受ける過程で硬化しながら劣化していきます。
このシーリングに、ヒビ割れや破断や欠落がある場合は雨水の進入を防ぐ機能が著しく低下していきます。
雨水の進入は家にとって不利益な症状を引き起こす原因になります。
シーリングが劣化している場合は、シーリングだけを打ち替えたり、打ち増し(重ね塗る)をすることで対策をするのですが、足場を組む必要があることも多く、作業過程に費用が多く掛かります。
その為、余程の応急措置でない限りは、塗り替え工事と一緒に行うことが理想的でしょう。
その他、外壁自体にヒビがある場合は早めに補修工事と塗り替えをすることが必要になります。
ヒビ割れは『クラック』とも呼ばれます。
クラックには『ヘアークラック』(細い線のようなヒビ)や、『構造クラック』(外壁材自体にはいるヒビ)があります。
どちらにしても補修工事と塗り替え工事をお勧めする症状といえます。
⑥ サイディング(外壁パネル)の反り・浮き
塗り替えレベル:★★★★☆
チェックするべきポイントは、
- サイディングボードの繋ぎ目
- サイディングボードの面
この2点です。
最近では普及率が高いサイディング外壁があります。
サイディング外壁は、サイディングボード(パネル状に形成された外壁材)と呼ばれ、貼り付ける外壁材として人気が高いのが特徴です。
サイディングボードは、気温や湿度の変化によって膨張や伸縮をします。
その過程で、サイディングボードが反ってしまったり、浮き上がってしまうこともあります。
サイディングボードに反りや浮きが出ると、そこに隙間が空いてしまい雨水が侵入する原因になります。
また、反りが進めばサイディングボードにヒビが入ったり、最悪は割れてしまう場合も出てきます。
塗り替え工事をする際は、軽度であれば反りや浮きのある部分を釘などで固定してもらいましょう。
しかし、重度の場合は、部分的にサイデイングボードを張り替えことも必要になります。
壁面を見渡し、周りのサイディングボードよりも浮き出ているボードがないかどうか、しっかり見ておくことが大切です。
⑦ 塗膜(とまく)の剥がれ
塗り替えレベル:★★★★★
チェックするべきポイントは、
- 塗膜が剥がれていないか?
- 塗膜がヒビ割れていないか?
この2点です。
塗膜がヒビ割れたり、剥がれてしまうと、塗装の機能は絶望的です。
雨水の侵入、紫外線のダメージなど、外壁材へ直接影響を与えることになります。
こうなると、外壁材自体のヒビ割れや割れなどが発生するリスクが高まり、最終的には家全体へ悪影響を及ぼす原因となります。
こうなると、健康的な生活をおくることも難しくなります。
このような最悪な状況にならないように気をつけなければいけません。
外壁の塗り替えはどうやって進めるの!?
外壁塗装の塗り替えを具体的に検討するためには!
もし、あなたのお家が塗り替え時期になっていたら、まずは塗装業者さんに相談してみましょう!
どこの塗装業者にするか?
これは慎重に選ぶべき項目です。
まだ、どこの塗装業者を選ぶのか決まっていない場合には、
知っておくべき塗装業者の選び方『基本編!』をご覧ください。

外壁塗装の工事は、早くても2週間ほどかかります。
季節や天候によってはそれ以上かかる場合もあります。
また、業者選びや見積り依頼から契約までにも時間がかかりますので、外壁塗装をする場合には、早めに行動を起こすことをオススメいたします。

